風邪や病気

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妊娠中にインフルエンザにかかったら?

毎年冬になると猛威をふるうインフルエンザ。
免疫力が低下している妊婦さんは注意が必要です。重症化や肺炎などの合併症を併発しやすくなります。
インフルエンザのシーズン前から予防することに努めることと、感染した場合の対処の仕方を知っておくと良いでしょう。

予防の方法

基本的には、うがいと手洗いをこまめにきちんとすることが大切です。
病気の予防には、生活習慣が大事です。
バランスのとれた食事と十分な睡眠をとることも基本となります。
室内の温度の適温は18〜20℃、湿度は40〜70%が適当で、インフルエンザウィルスが繁殖しにくいと言われています。
外出の時には、必ずマスクを着用。外で使ったマスクは家に帰ったら捨てるようにしましょう。

そして、インフルエンザワクチンの接種。
妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫?と心配になる人もいるかと思いますが、
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンといい、ウィルスを殺して毒性を無くす処理をしてあるので、この予防接種によって重大な副作用が出たり、胎児に影響するという可能性は極めて低いそうです。
接種する時期は、どの妊娠週数でも可能とのことです。

感染したときの対処法



どんなに気をつけていても、予防接種を受けていても、インフルエンザに感染することはあります。
その症状は発熱や喉の痛みなどから始まり普通の風邪の症状と似ていますが、その後は高熱が続いたりグッタリするなどして急激に悪化します。
風邪かな?と思う症状があれば、早めに病院を受診するようにしましょう。
インフルエンザの場合、普通の風邪薬は効き目がなく、抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ)が処方されます。
この抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウィルスが増殖する発症から48時間以内に服用すれば、効果が発揮されると言われています。
妊婦さんへの処方も認められているので、重症化を予防するためには、きちんと服用するようにしましょう。



風邪薬や便秘薬など妊娠中の薬について

妊娠中の薬の服用は、時期や種類によっては胎児に影響を与えることもあり、慎重にならなければいけません。
かと言って、薬を飲まずに回復を待つのは母体にとっても胎児にとっても良いとは言えません。
これまで使用していた家庭常備薬は避けた方がよいことも多くあります。
薬の特徴を知り、かかりつけのお医者さんや薬剤師さんとよく相談をして服用すれば胎児に影響を与えることはありません。

風邪薬
市販の風邪薬には多くの成分が含まれています。
主成分だけ確認して使用していたのでは不安が残ります。
妊婦には禁忌とされているアスピリンなどの成分が配合されているものは、避けるようにしなければいけません。
病院では、発熱などの症状がある場合、葛根湯や麻黄湯などの漢方薬を処方されることが多くあります。
漢方薬は効き目が緩やかだけど安全だと思われていますが、生薬によっては妊娠中は禁忌とされているものもあります。

咳止め薬
風邪の症状で咳がある場合は、せき中枢に作用して咳を鎮めるメジコンや去痰剤であるムコダインが処方されることが多いです。
いずれも安心して服用することができます。
また、漢方の咳止め薬としては、麦門冬湯や小青竜湯などが処方されます。

うがい薬
風邪の症状で喉の痛みがあると処方されるのがうがい薬。
良く知られているものとしては、イソジンがあります。
このイソジンには、ヨードという成分が含まれています。
ヨードの摂取が恒常化されると胎児が先天性甲状腺機能低下症になる危険があるといわれています。
毎日3回以上イソジンを使用してのうがいをすると、通常の20倍ものヨード摂取量となると言われています。
外から帰ってきたときだけなど、使用を限定するようにしましょう。
その他のうがい薬としては、アズノールがあります。
こちらは、炎症を抑えて創傷治癒を早める働きがあります。
ヨードが含まれていないので、風邪などで喉の痛みがある場合はこちらがいいかもしれません。

頭痛薬
つらい頭痛の時、薬に頼りたくなる人も多いのではないでしょうか。
頭痛薬の中には、妊娠中に避けたいものもあるので、よく選んで飲むようにしましょう。


飲んでもよい頭痛薬
市販薬であれば、アセトアミノフェンとイブプロフェンが主成分のものなら飲んでもよいとのことですが、イブプロフェン主成分のものは、妊娠後期では禁忌薬となっています。
市販薬を飲む際は、自己判断で選ぶのはやめましょう。
病院でよく処方されるカロナールは、アセトアミノフェンが主な成分で、子どもも飲める薬なので比較的安心です。

飲んではいけない頭痛薬
アスピリンが主成分になっている市販薬(バファリンなど)は避けるようにしましょう。
また、病院で処方される薬で、最近ではドラッグストアなどでも手に入るようになったロキソニンは、妊娠後期の服用はしないよう注意を促されていますが、それ以前の妊娠中の服用が必ずしも安全とは言えないので避けた方がよいでしょう。

便秘薬
妊娠中に処方されるものとして多いのが酸化マグネシウム(マグミット錠・マグラックス)やセンナなどになります。
長期間、大量に使用しなければ問題はありません。
市販薬で生薬やハーブ類が配合されているものもありますが、必ずしも安心とは言えません。

胃薬
妊娠前から胃薬をよく使用していたという人も多いかと思います。
妊娠中は、ムコスタやセルベックスが処方されることが多いです。
市販薬には多くの種類がありますが、成分が強いものや、安全性が確立されてないものもありますので注意が必要です。

下痢止め薬
感染症による下痢の場合は、ホスミシンなどの抗生物質とラックビーなどの整腸剤が処方されます。
この時、市販の下痢止め薬を自己判断で服用すると、症状が悪化する恐れがあるのでやめましょう。

抗生物質
抗生物質は、風邪の時や傷などの化膿止めとして処方されますが、種類によっては胎盤を通して胎児に影響を与える危険性があります。
一般的にペニシリン系とセフェム系とマクロライド系は、妊娠中でも安全であると言われています。

ステロイド
アレルギー疾患などにより、ステロイド剤を常用している人も多いと思います。
ステロイドは危険薬と思われがちですが、実は、妊娠中に使用したことで胎児に悪い影響を与えたという報告はないそうです。
しかし、安全とは言い切れないので、用量・用法をきちんと守り、長期間使用しないようにしましょう。

湿布薬
使用量が多いと血中の薬物濃度が上昇する可能性があります。
湿布薬に含まれる「消炎鎮痛剤」の成分によって、妊娠末期の使用で動脈管早期閉鎖がおきる危険性もあるそうです。

目薬
花粉症やものもらい、目の疲れやかすみなどで目薬を使用することが多くあると思います。
市販の目薬については、その多くは妊娠中に使用しても問題はないとされています。
プラノプロフェンという成分を含んだ点眼剤は、妊婦使用に対する安全性が確立されていないとして注意が必要です。

レントゲン検査
レントゲン検査やCT検査による放射線が胎児に影響を与えてしまうのは、6週から12週の頃と言われています。
検査を受けて被ばくした妊娠週数によって、流産・奇形・精神遅延など胎児に与える影響は様々です。
脚など腹部以外のレントゲン検査などをする場合は、腹部に放射線を通さないカバーなどをかけて行われますので心配はいりません。



妊娠中の頭痛・発熱などの病気には?



妊娠中は、免疫機能が低下していることから、様々な病気に罹りやすくさらに重症化しやすくなっています。
胎児に影響を与えてしまう病気もあれば、薬を飲まなくてはならない病気もあり、その予防に努めることが重要になります。

この感染症には気をつけよう!

風疹
難聴・白内障・緑内障・先天性心疾患をもった「先天性風疹症候群(CRS)」の赤ちゃんが生まれてくる危険性があります。
風疹に罹ってない場合は、予防接種を受けておくようにしましょう。

おたふく風邪
頻度は低いようですが、流産や胎児の死亡率が高まるといわれています。
成人になって罹ると重症化するといわれているので、罹患していない人はワクチンの接種をおすすめします。

水疱瘡
肺炎、肝炎などの合併症が心配され、注意が必要です。
胎盤を通じて感染し、妊娠週数によっては、先天性水痘症候群・周産期水痘・乳児帯状疱疹などの危険があるといわれています。

手足口病
手のひら、手足の指、足の裏に水泡ができ、口の中には口内炎の症状があらわれます。
ある報告では、流産・先天性異常をもたらすのではないかと示唆するものもありますが、その関連性ははっきりとしたものではありません。
胎児が感染するということは、基本ないそうですが、出生後に感染することもあるといわれています。

りんご病
子どもが感染するとほっぺたに紅斑が現れますが、成人だと紅斑が現れないこともあり、発熱や関節痛などインフルエンザに似た症状だけの場合もあります。
胎児に感染すると、胎児貧血・胎児水腫・子宮内胎児死亡の危険があるといわれています。

溶連菌感染症
高熱や喉の痛みが主な症状ですが、抗生物質を使用した治療が必要となります。
また、急性腎炎やリンパ熱などの合併症を併発する危険があります。
胎児に直接感染することはないそうですが、羊膜が感染すると前期破水、切迫早産などをおこすことがあります。
また、出産時に産道感染することもあり、出生後に発症することもあります。

マイコプラズマ肺炎
痰がからんだ咳が長く続くのが特徴です。胎児に感染する影響はないといわれています。
ただし咳の症状が強いのと、妊娠中は体力・免疫力ともに低下しているため、十分な注意が必要です。

クラミジア感染症
子宮の入口あたりに感染しますが、自覚症状はあまりありません。
羊膜に感染すると、前期破水の原因になるといわれています。
また、出産時に産道感染することもあり、出生後にクラミジア肺炎を発症することもあります。

カンジダ膣炎
妊娠中は、普段、酸性に保たれている膣内がアルカリ性になるため、雑菌が増えやすい環境になってしまっています。
出産を間近に控えたころに罹っていると、出産の際に産道感染して出生後に鵞口瘡になるおそれがあります。

虫歯
妊娠すると虫歯になりやすくなります。唾液量が減少して口内が酸性になるためです。
妊娠中は、その症状によって治療できるものとできないものとがあります。
治療する場合は、5ヶ月から8ヶ月くらいの妊娠中期に行うのが安全です。
親知らずの抜歯など、痛みや腫れの症状がでて抗生物質などの薬を飲まなければならない治療については、妊娠前に済ませておきたいものです。
妊娠を希望している人は、早めに歯医者さんで診てもらうようにしておきましょう。

感染性胃腸炎
ノロウイルスなどが原因による胃腸炎は、直接胎児に影響を与えるということはありません。
しかし、激しい腹痛や嘔吐・下痢によって脱水症状になり、血流が減少することが考えられます。
また、子宮を収縮させることもあり、それによって早産を起こす可能性があります。


その他に気をつけておきたい症状

花粉症
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどつらい症状が続く花粉症は、妊娠前までは薬で対処していた人も多いはず。
これまで使用していた薬が胎児に影響を与えるおそれのあるものであれば、種類を変えなければいけません。
病院で医師や薬剤師に相談をするようにしましょう。
また、症状を少しでも抑えるために、予防効果の高いマスクを着用したり、外出から帰ったら衣類についた花粉を払い落としたり、空気清浄機を活用するなどして、症状悪化の予防に努めましょう。

喘息
喘息持ちの人はやはり常用している薬が気になるところです。安全とされている薬もあれば禁忌なものもありますので、必ず医師に相談して、必要があれば薬を変更しましょう。
また、喘息の発作が起きると、低酸素状態になります。低酸素になると血流が悪くなり、胎児に影響を与えるおそれがあります。

動悸・息切れ・めまい
お腹が大きくなってきた妊娠中期頃は、横隔膜が子宮に圧迫され、肺が苦しく感じることがあります。
また、血液の量が増えることから、心臓の負担も大きくなり、動悸や息切れをしやすくなります。
呼吸がしづらくなり、酸素がうまく取り込めないとめまいの症状も出ることがあるので早めに診察を受けるようにしましょう。

蕁麻疹
食品や薬など様々なものが原因で発疹があらわれます。疲れていたり体調が思わしくなかったり、睡眠不足であったりすると出やすくなることもあります。
また、妊娠したことによって起こる「妊娠性痒疹」というものがあり、これは出産すると治るといわれています。
「妊娠性疱疹」というものもあり、妊娠後期から出産直後にかけてかゆみの強い湿疹があらわれ、やがて水疱となるものです。
蕁麻疹や湿疹のかゆみはとても強く、日常生活の妨げにもなるので早めに受診しておきましょう。

帯状疱疹
帯状疱疹は神経細胞に潜んでいた水疱瘡のウイルスが原因となるもので、過去に水疱瘡に罹患経験があれば誰でも発症する可能性があります。
疲れていたり免疫力が落ちた時になりやすいといわれています。
また、身近な人で罹っている人がいれば感染することもあります。
また罹患の時期によっては、先天性水痘症候群や出生後の帯状疱疹の発症、新生児水痘など、確率は低いですが胎児に影響を与えるといわれています。

静脈瘤
静脈瘤は、血管にこぶ状のものができたもので、妊娠するとふくらはぎや太ももなど下半身にできやすくなります。
長時間の立ち仕事や座ったままの姿勢は避けるようにして、血液の循環を良くするように心がけましょう。
こぶができてしまったら、ゴリゴリ触ったりしてはいけません。
炎症を起こすこともありますので、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

出血
ホルモンバランスの変化によって、粘膜が妊娠前よりも弱くなり、鼻血が出やすくなったり歯磨き中に歯茎から出血しやすくなったりします。
出血がなかなかとまらない、大量に出るということがなければ心配はいりません。


便秘・腰痛・貧血・足がつる…妊婦がなりやすい症状



妊娠中は溶連菌などの感染症以外でも何かと体調不良に見舞われるものです。
こんな症状は自分だけかな?と思ってしまうと不安に陥りますが、誰もがいろんな症状を乗り越えていっています!

情緒不安的な症状

妊娠するとホルモンのバランスに変化があるため、精神面がもろくなります。
イライラしたり涙もろくなったり怒りっぽくなったりと、感情の起伏が激しくなります。
またそれが体調にもあらわれ、頭痛や肩こり、不眠の症状がでたり疲れやすくなったりもします。
動悸や息切れ、息苦しいと感じることもあります。
普段は活動的な人が何をやってもだるいと感じたりもしますが、これらの症状は病気ではなく一時的なことなので、必要以上に不安にならないようにしましょう。

身体的な症状

つわりの症状が出始めると、なんだかだるいな、なんだか気持ち悪いなというところから始まります。
徐々に吐き気や嘔吐など症状が悪化していく人も多いです。
自律神経の乱れから、脳に血液が十分送られず、立ちくらみや目がチカチカするなどの症状が出る脳貧血になることもあります。

また、周りの人は適温と感じていても、暑い・のぼせると感じたり、逆に冷えを感じたりすることもあります。
皮膚や粘膜にも変化があらわれ、痒みを感じたり鼻血が出やすくなったりすることもあります。
妊娠後期には、胃痛や胃もたれ、胸焼けや吐き気などの症状を訴える人もいます。
胎児が大きくなった妊娠後期は、母体の胃が圧迫された状態が続きます。
そのことで、胃酸が逆流してこのような症状がでるというのです。中には、逆流性食道炎と診断される人もいるようです。
お腹が大きくなると、身体の他の部位にも負担がかかります。腰に負担がかかると、坐骨神経痛を引き起こしやすくなります。

また、体重が増加することにより、下半身全体に負担がかかるので、足の付け根の痛みや恥骨痛を感じたりすることもあります。
足の付け根が圧迫されると、浮腫みの原因にもなります。むくみによって今まで履けていた靴が入らないという人も。
足がつるなどこむら返りを起こすのもお腹が大きくなった頃に多いです。

気をつけておきたい症状

妊娠中は血流が増えるのですが、通常ならそれに伴い血管が拡張していきます。
しかし、それがうまく拡張できないと血圧が高くなり、妊娠高血圧症候群になってしまします。
このとき、蛋白尿を伴うこともあります。
また、尿糖値や血糖値が高いと妊娠性の糖尿病になり、胎児が大きくなりすぎたり、出生後に合併症が起きやすくなったりします。
母体にも影響を与え、妊娠高血圧症候群などの合併症を起こしやすくなります。

他人には相談しづらい症状

  • 痔…便秘の症状が続くことから、肛門やその周辺の静脈が圧迫されて血流が悪くなり発症します。妊婦さんの約80%が経験しています。いぼ痔・切れ痔が特に多いです。痛みを我慢せず産婦人科で相談しましょう。
  • 膀胱炎…おりものが増加することから、細菌が発生しやすい環境になっています。免疫力も下がっているため膀胱炎になりやすいです。
  • 尿漏れ…お腹が大きくなると膀胱や尿道が圧迫されます。咳やくしゃみ、立ち上がった時などに尿漏れを起こすことが多いです。これも多くの妊婦さんが経験していることです。


体重管理に気をつけたいこと〜妊婦のダイエット

妊婦さんの多くが気になる体重増加。妊婦健診のたびに注意をうながされる人も多いのではないでしょうか。
体重が必要以上に増加すると、糖尿病や難産になりやすいといわれています。
規則正しい生活とバランスのよい食生活、適度な運動をすることが大切です。
ダイエットしたい!という方には、食事はゆっくりよく噛む、食べたものをメモしておく、献立は和食中心にするなどの方法がおすすめです。