葉酸が大事

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母体と胎児の健康に必要な栄養素

妊娠期に欠かすことのできない栄養素として代表的なのが「葉酸」です。
葉酸とは、水溶性ビタミンB群の仲間で、細胞の生産・再生を助ける大きな力となっています。
つまり、身体が発育していくために新しい細胞が作られる、まさにその時に必要な栄養素というわけです。

では、葉酸が不足すると、母体や胎児にどのように影響するのでしょうか。
妊娠期の初期(4〜12週)は、胎児の細胞が分裂する最も盛んな時期となります。
この時、葉酸が不足してしまうと、胎児の発育に大きく影響を与えることになります。

最も心配されるのが、神経管閉鎖障害(二分脊椎・無脳症など)という先天性の障害になるリスクが高まるということです。
これらの障害は、赤ちゃんの歩行機能や排せつ機能に重大な障害をもたらします。
アメリカやイギリスなど諸外国での調査によると、妊娠初期に充分に葉酸が摂取できていると、神経管閉鎖障害の発生が減少したとの結果がでています。
このことから厚生労働省では、妊娠のおよそ1か月以上前から妊娠3か月頃までの間、1日0.4mgの葉酸を摂取するように推奨しています。

妊娠に気づくのが早くても2か月目ごろでしょう。
それから葉酸を摂取していたのでは少し遅いので、妊娠を望んでいる人は日頃から意識して摂取することをおすすめします。

また、葉酸が不足すると母体にも影響を与えることになります。
貧血予防には鉄分を摂取すればよいと思われていますが、葉酸にも赤血球を生成する働きがあります。
葉酸不足による貧血は「悪性貧血」とも言われており、鉄欠乏性貧血とは性質が異なります。
葉酸は単体では赤血球を生成できず、ビタミンB12と摂取することで悪性貧血を予防することができます。
悪性貧血になると、血液によって胎盤を通じて送られる胎児への栄養や酸素が不足してしまいます。
その結果、胎児の成長に悪い影響を与えてしまうことになってしまうのです。

妊娠初期に特に必要な栄養素ではありますが、妊娠中の全期間を通して、さらには産後の授乳期にも意識して摂取することが望ましいです。
毎日の食事で摂りたいところですが、葉酸は加熱や水にさらされることにより失うという性質があります。
食品から効果的に摂取するには、生のまま食べたり、味噌汁やスープなど流れ出た栄養分を飲めるような調理方法がよいでしょう。
食品からの摂取が難しい場合には、サプリメントで摂ることもできます。
その場合は、1日の必要量を超えないように注意が必要となります。